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作品たち

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たまごはまわる 2番


第6次元宇宙のオチャモロ銀河、北北西2時45分に位置する惑星M83.2。その姿を我々4次元世界の言い方で表現しますと、それは、「大きな夜の原っぱ」であります。その原っぱには、何千、いや、何億という直径5~6cmのたまごたちが、地上1~2mぐらいのところを、空中のある一点に静止したまま、ゆっくりと自転を続けているのであります。
何を隠そう、それこそが、第4次元に住む我々人間の、第6次元における本当の姿なのであります。
回転速度、毎分約2~50回、中には表面にかすかな凹凸を蓄えたものもあり、回転時に外側の重い気体と摩擦をおこし、奇妙な音を発します。これが我々人間の言うアレルギー反応の原因となっているのです。

周りの気体を摩り下ろし、来る日も来る日もやって来る時間を摩り下ろし、かすかな震えを蓄えながら、音にならない不協和音を、水面の輪っかのように宇宙に広げ続ける我々のたまごたち。
今、明らかになったこの衝撃の事実を私たちはただじっと見守っているだけなのでありましょうか!?


“ 宇宙のどこかで回ってる
僕のたまごに思いよせ
時計まわりー
反対まわりー
お好きなように。

われらのたまごは親知らず
一匹狼 大集合
まわる まわる
夜明けが近い“