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裏側の話
もうすぐちょうちょがね、舞い上がると
青い空に影が映るんだよ
それが見えたらね、目をつむって、
ほんとに見たいって、心に思うの
そしたら裏側で、虹色ちょうちょは、もっと高く高く
飛んでいくの どこまでも飛んでいくの
百年間 飛び続けて であったひとは、
百年前にであった恋人
そしてそのまま消えてしまうの
ぽてぽてみかんをね、むいてみたらね、
中から100人のかみさま出てくるよ
時計はくるくる みんな輪になって、
ころころ回るの ポテポテテ くるくる タカタカ...
丸のまぁん中、穴がみるみる間に、大きく開いて、
どんどん落ちていくの
サクラの花びらは金色に、
かみさまたちは散ってゆく
そして風に消えてしまうの
私はおかあさん、あなたはおとうさん、
タンスの裏側に秘密のぬけ穴
まんまるお日様、もう帰るの?
風がだまっても、マッチはすっちゃだめよ
まっくらくらやみに迷子になったら、
お花がさいてるの、一輪のやさしい赤い花
花びらはいつか散って、
黒い海に飲まれる
じゃ、お花はどうして咲くの?
それを見ているあなたが今ここにいるからよ。